2006年07月03日

SLAM DUNK

今日は休みだ。
でも持ち帰った仕事をたんまりとこなさなきゃならん。おまけに朝から雨だ。
洗濯をして、ゴミを片付け、読書して昼ごはん。
また読書して昼寝をした。そしたら、雨があがってる。
ライディングジャケットを着込んで走り出す。15分で諏訪湖を見下ろす杖付峠の展望台へ。こんなすぐ近くに非常に良い峠が…(泣)こんな時だけは単身赴任に感謝。でも最近あんまり乗れてないから、へっぴり腰のコーナリングだったなあ…。
暗くなってきたので、ラーメン屋に入り野菜炒め定食大盛り。SLAM DUNKを片手に…。
SLAM DUNK。
うおおお。
そのまま本屋に行く。
コミック売場へ。
21巻から31巻まで購入。…俗に言う「大人買い」というやつだ(苦笑)

うお、
うおおお。
(ちなみに、綾南に勝ってIHに行くところから、最終巻まで)
懐かしいぞ。バスケ部で、毎日辛い練習してたときのことを思い出したりして。
無茶苦茶苦しかったり、すげーうれしかったり、悔しかったり後悔したり。補欠だった俺は、それでも交代のブザーが鳴ってコートに入って行くときの、あの緊張感を覚えている気がする。
あのころの自分と変わってない自分も、きっとどこかに。少しは。

2回読んだ。
3回目に入りかけたところで、2:30という時刻に気付いた。

やべっ、仕事全く手つけてないんですけどー。

ま、いーか。寝るべ♪
(…しかし、こんな休日の過ごし方を、かれこれ何年も続けてるような気がするなあ。)


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2005年04月07日

Book「日本の戦争」


「日本の戦争」 小学館文庫
著者:田原総一朗

出版社レビュー
『日本はなぜ、あえて「負ける戦争」へ突入していったのか
少年時代に敗戦を体験した著者が、長年にわたって抱き続けてきた疑問日本はなぜ、世界を敵にまわし「負ける戦争」を始めてしまったのか? 明治維新で国家を建設し、西欧を懸命に追いかけてきた日本の間違いは、一体どこにあったのか。「富国強兵」「五族協和」など7つのキーワードをもとに、日清・日露戦争、満州事変、そして「大東亜戦争」へと突き進んでいった近代日本の謎を解き明かし、長く曖昧にされてきた戦争の真実に迫る!』

 竹島問題、靖国問題、従軍慰安婦問題、他にも多々、そして歴史教科書問題。
なぜ韓国・中国の人たちは怒っているのか。なぜ謝っても許してくれないのか。その全てを理解することができる著書というではないが、疑問を解こうとする著者の研究に沿って読み進めるかたちで、疑問を解くきっかけとすることができる。テレビ番組の司会者ならではのタッチで綴られる文章は、あるいはテレビ世代にも読みやすい。
 近代史資料としては、極一般的で基本的なことにとどめているようではあるが、それでも学校で教わった日本史と、ラストエンペラーぐらいでしか近代史に触れていない自分にとっては、学校の教科書がどれだけふざけた出版物であるか、それを思い知った。「日本の歴史」ではなく「にほんのれ・き・し☆」…というくらい、内容に合わせてタイトルを変えろ、と言いたくなる。個人をバカにした書物だ。
 こんな教育でつくり出された日本国民が、いくら韓国・中国国民に謝罪をしたところで、許しを乞う資格もないのだろう。そのくらい、覆い隠されていた部分を客観的に知ることができた。当時日本は侵略者だった。子供っぽい表現だがシンプルに言ってしまえば「エイリアン」である。そして英・米といった欧米諸国も同じように「エイリアン」だった。
 問題がすりかわるが、敗戦し、国をつくりかえられ、外国の軍隊の駐留をいまだに認めている日本にも多いに疑問が残る。韓国・中国の人々ほどには日本の国民は怒りを感じてはいない。それほど全く違う国につくりかえられてしまったのだ。このことは自分の中で、福井晴敏氏の作品にもつながっていく。司令官・マッカーサーは、敗戦直後の日本を「12歳の子供」と評したそうだ。今そこからいくつも年齢を重ねているとは思えない。
 今、憲法改正が騒がれている。でも自分には、これは決して日本の自己を取り戻した結果とは思えない。まだ成長しきっていない、子供っぽい判断力でどこまでできるのか。しかし、日本人は近い将来必ず戦争をすると、この著書を読んで、そう断言できる。本当に戦争をしない国は、戦争を始めるに至った歴史の経過を知っている必要があるのだろう。

 とりあえず、汚い部屋でも片付けよっかな〜。
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2005年04月06日

Book「ハサミ男」

先に読んでいた人が近くにいて、結末をばらそう、ばらそうと攻撃されていたのだが…、ホントによかった。この結末をばらされていたら、新幹線に乗ってでも暴れに行くとこだった…。


「ハサミ男」 講談社文庫
著者:殊能 将之

出版社レビュー
『怜悧・大胆・精緻
新感覚ミステリの傑作
ハサミ男=美少女連続殺人鬼。死体の首には鋭く光るハサミが一丁!
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!』

 うん、やられた、という感想。かつてない程の最高傑作だ!なんて感想には至らないのは確かなのだが、ここまでやられちゃったのには自分自身に驚いた。
 アマゾンの読者はけっこう辛口なことを言っているけど、なんか、作者の妙技に中途半端にひっかかってしまって消化不良になっちゃった、っていういいわけに聞こえる。もしその一節を認識して、足払いをくらってまっ逆さまにひっくり返っていれば、つらつらと批判意見を書くこともなかったろうに…。かわいそうにとまでは言わないけれど。
 質が良かろうが悪かろうが、罠には素直にかかって素直に楽しんだ方が、遥かに得。せっかく時間を裂いてページをめくってるんだから。娯楽にプライドは無用だ。
 そんなわけで、いやーこれはおもしろかった。
posted by Jori at 12:59| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月09日

Book「13階段」

最近あんまり勉強進んでないぞ(汗)
13.jpg
13階段 講談社文庫
著者:高野和明

出版社レビュー
『犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。』

これはもう、文句の出ないミステリーだ。引っくり返し引っくり返し、読者を飽きさせない。「こんな偶然ばかり重なるわけがない」なんて感想を持ってしまった読者は、二度とこの作品を手に取ることはないと思うが、そうでなかった自分は、作者の思惑通りに読み終えたと同時にとても深いため息をつくことになった。
アンビリーバブルなんて言われるような、偶然の積み重なった出来事は、確かにものすごい確率を越えて起こったことなのかもしれない。でも、サイの目は常に同じ確率で6種の目を出す。つまりは、この作品のような事件は、とてつもなく非現実的であると同時に全くの日常であったりもする。そこが恐怖だ。
この作品は、いとも簡単に「死」について語ることに成功している。作品全体に深く関わる刑法について取り上げていることがその主な理由ではあるのだが、その是非を問うようなことだけが読み終えた後に残るものではない。自分は「何なのかわからないけどもやもやが残る」物語というのが、小説でも芝居でも何でも、作り手側の勝ちだと思っている。見た者を、ボーリングのピンを蹴散らした後のように、何の整理もつけられない程に価値観を揺るがされた状態へしてしまう作品こそ、見る価値があるなあと思う。やられたーとか言いながら、満足感があったりする感じ。
ちなみに、この作品の解説は宮部みゆき氏が書いている。そこで、小説の映画化について触れていたのでおやと思った。まだ調べてないけど、これ映画化されているらしい。で、あんまり出来が良くないらしい(笑) 解説にそこまで書いちゃうのもすごいけど、宮部氏にそうした愛着を持たせるくらいだから、これはまたすごいなあなんて思ってしまった。
やられちゃったわけかな。
posted by Jori at 13:22| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月24日

Book「終戦のローレライ」

ずーーっと記事を上げずにいたのは、これを読み続けていたから・・・。

ローレライ.jpg
終戦のローレライ (1)〜(4) 講談社文庫
著者:福井晴敏

『1945年、夏。彼らは戦っていた。誰にも知られることなく、ただその信念を胸に。
昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第22回吉川英治文学新人賞受賞。』

文庫の発売日を指折り数えたのは、生まれて初めての経験。
文庫で涙を止められなくなったも初めてなら、鼻と耳から潮風と波の音がいつまでも離れられなくなったのも初めてだ。五感全てに活字が絡まり、生き物のように体内で戦争末期の世界を再構築する。
映画の封切りが、もはやそこまで来ている。今回はどうなんだ、とばかり今まで我慢していた映画「ローレライ」のページにたどり着いて、内容をうかがってみる。・・・ぐうう(謎)
映画のための原作を、という誕生の経緯を持つ物語であるが、やはり微妙に登場人物や人物設定にも手が加えられていた。って、フリッツの名前がねえぞ、といったような困惑があるものの、こんなものなのかなあとあきらめも付く範囲。
しかしながら、映像は超一級の様子。映像監督ならば泣いて喜ぶスピード感を持つ原作だからこそ、これだけでも有無を言わさぬ作品が出来上がる。ハリウッド級がうんぬんなどという、場違いなものさしを取り出すまでもなく、映画ファンが見たことのない映像ができあがっているはずだ。
よけいなことをしてみなさい、福井ファンが暴れ出すぞ(笑)
posted by Jori at 13:22| Comment(2) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月03日

Book「龍は眠る」

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龍は眠る 新潮文庫
著者:宮部みゆき

『嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。』

 宮部の初期の作品にあたる。原点と言っても問題はない、超能力をテーマにしたものだ。映画化もされた、後の「クロスファイア」などへとつながっていく、超能力を持つが故の苦悩、自分探しのようなものが描かれている。
 一番外郭の印象では「クロスファイア」で用いられる能力とは見た目の派手さがないため、全て心理描写や言葉でしか事象を表現できない。そのため、ちゃんと物語に入り込んでおかないと冷めた感触しか残らないだろう。
 ただ、単に能力者を持ち上げ矢面の舞台に上げただけの物語でなく、過去に汚点を持つ者、障害を持つ者など、あるいは読者も当てはまる人間全体のとらえかたをでもって、“眠れる龍”として主題をまとめあげたところは、宮部さすがと感嘆し、物語の結末と別のところで印象に強く残った。
 文中の一節、能力者・慎司のこんな言葉がある。「ほっとするんだ。ああいう―――自然の大きな力を見てると。僕なんか、取るに足りないちっぽけなものなんだって分かるから。僕、ときどき、すっごく自分が偉くなったような気がしちゃうからさ。他人のこと、何でも分かるから。そういう選ばれた人間なんだって思っちゃう。それって、嫌なことだよ。」
 十人十色、得手不得手がある人間の中で、迷ったり悔やんだりしない人間はいない。マイナスの部分を持つ人間と同じ位置にプラスの部分を持つ人間もいて、どう自分を見つけられるかで一歩一歩進んで行ける。宮部の生み出した“普通の人間”が、彼らなりに生きて答えを見つけ、宮部に語り返すのだ。
posted by Jori at 09:19| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月20日

Book「亡国のイージス」

とんでもない作品に出会ってしまった。

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亡国のイージス 上・下 講談社文庫
著者:福井晴敏

『在日米軍基地で発生した未曾有(みぞう)の惨事。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》は、真相をめぐる国家間の策謀にまきこまれ暴走を始める。交わるはずのない男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を見失った《楯(イージス)》が、日本にもたらす恐怖とは。
日本推理作家協会賞を含む三賞を受賞した長編海洋冒険小説の傑作。』


福井氏の作品「Twelve Y.O.」とは、同じ世界であり同じ主題を持った作品と言える。さらには「川の流れは」という作品も一環している。何も使い回しといった考え方は全くない。一つの作品を読めば、それをしゃぶり尽くしてもまだ足りない、おかわり!と言いたくなってしまうからだ。そんな福井ファンは、この世界感を持つ作品をいくつだって読みたがるだろう。
著作の映画化について。
自分がこの作品を読んだときは映画化は決まっていない段階で、そりゃあもう映像でも見てみたい!とくねくねしたものだ(←?)。その後映画化が決まり、今密かに話題を読んでいるとのこと。
勝手にリンク
真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一。そうそうたる役者陣だ。この物語は変な位置にヒロインがいない。純然たる男の物語である。映画も公開されればかなりの反響になるだろうが、原作を読んだ人間はニヤリとするだけだろう。絶対に映像では語りきれない過去、感情、希望。それぞれ名打ての名優と言われる諸氏だが・・・演出次第で転ぶなとはっきり申し上げてしまう。
今のうちかもしれない。キャスティングされた俳優たちが、俺の中に出来上がった世界の中で走り、戦い、生きて行くのだ。それだけで身震いしそうだ。

ただね。真田さんの役どころは、もうちょっと3枚目の人が良かったんだけどねw
posted by Jori at 13:37| Comment(2) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月13日

Book「ホワイトアウト」

文庫のストックはまだまだあるのだ。

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ホワイトアウト 新潮文庫
著者:真保 裕一

『日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、ふもとの住民を人質に、要求は50億円。残された時間は24時間!荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失で亡くした友の婚約者を救うために―。圧倒的な描写力、緊迫感あふれるストーリー展開で話題をさらった、アクション・サスペンスの最高峰。吉川英治文学新人賞受賞。』

映画はずっこけてしまったようだw
実は自分は映画を見ておらず、主演がオダちゃん(織田裕二)という頭で、そしてこの作品を読んだ。…それが実は一番この作品を楽しめる関わり方だったりするのかも。
結論から言うと、この作品は最高!かっこいい!
真保氏の書く文章表現自体に、ご飯何杯もいけるような魅力があり、冒険もの&アクション性質からどんどん読み進めていける。犯罪ミステリーの側面から、読者をやきもきさせるようなまわりくどさが含まれていそうだが、文体が簡潔に、効果的に書かれているので集中して読み進められるところがいい。
この作品の他に真保氏の短編集も読んだが、世界観が偏っておらず、七色と評価しても良い程だった。それが長編である本作でも随所に生きていたのだろう。
映画はもう見んでもいーかw
posted by Jori at 09:05| Comment(2) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月12日

Book「火車」

渾身の一作。
2004年、5本の指には間違いなく数えられる愛読書だ。

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火車 新潮文庫
著者:宮部みゆき

『休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。』

この作品には、価値観をだいぶぶち壊された。
とても詳細な取材がなされていて、カード破産についての入門書に近いぐらいの作品となっている。それだけでも一読の価値はあった。
この作品の重要人物である失踪者の女性は、ほぼ主人公に等しいほど物語に深く関わっているのだが、実のところ一度も作中に登場せず全て人づたいに語られて表現される。間接的ながら宮部氏のテクニックによる表現でむしろそのリアリティは図り知れないものになり、世界観が無限に広がる。
善悪だけでは語られない、犯罪ミステリーである。
posted by Jori at 09:01| Comment(1) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月10日

Book「蒲生邸事件」

前述の福井晴敏氏の作品郡が圧倒的ではあったのだが、
2004年に楽しめた作品のひとつ。

蒲生邸事件
蒲生邸事件 文春文庫
著者:宮部みゆき

『予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。』

自分はSF好きである。映画もなんだがんだ、SFに行き着く。
宮部氏は現代社会ものはもちろん、歴史、そしてSFが高い評価を得ている。
そしてその多くのSF作品は、超能力を持つ人物が登場する。
しかし、超能力がその能力を用いて体制を変える…といった大河的な表現をされる
のではなく、能力者のこころを描写する叙情詩であることがほとんどだ。
それが、読者を世界の中へ引き込んでしまう理由なのだろう。
ちょうど、仕事で調べなきゃいけないことの中に二・二六事件が含まれていて
ちょーどいーやーとばかりに手に取ったのだが…、事件背景はもちろんのこと
当時の社会思想、市民生活までも体の中に流れ込んでくるような気がした。
多面的な捉え方ができる事件をテーマにしていながら、ひょっとするとうっとおしく
感じられるような思想的な「押し付け」が全く無く、うまい表現をしているので
すいすい気持ちよく読めた。
それにしても…、やっぱり今の世は病んでいるなあ、と思ってしまうのは
作者の思うツボだったりするのかなw

posted by Jori at 23:26| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月09日

Book「Twelve Y.O.」

自分の2004年ザ・ベスト!といったら間違いなくこれ。
これを読んだ後も数多くの文庫を読んだが、愛読書ポイント
でこれを上回るものは今のところお目にかかれていない。

TwelveYO
Twelve Y.O.講談社文庫
福井 晴敏 (著)
『電子テロリスト「12(トゥエルブ)」とは何者か!?
沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省(ペンタゴン)が、たった1人のテロリストに屈服した瞬間だった。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は?真の目的は?圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。』

…と、レビューを読む限りでは、空前絶後の大アクション!というイメージを
受ける。実際のところ、いやいやかなりのハイスピードアクションながら、
核心である「国防のあり方」「熱く生き抜くこと」が読み終えたあとに
強烈なブローを腹に響かせてくる。著者の他作品も負けじ劣らず。
映画化熱望?いや、俺はこれを舞台でやりたい!
posted by Jori at 23:24| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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